悲しい出来事

悲しい出来事

エルシエルトにあるドンアマド農園を訪問しましたが悲しい出来事が…

農園主ホセ フェルナンデスさんが癌で亡くなりました。まだ40歳の若さでした。

母サンドラ トロチェスを支えるのは、若干18歳のマイケルです。彼はすでに結婚して家族の柱として頑張っています。

今シーズンのホンジュラス生産者達は苦境に立っています。一昨年二度のハリケーン災害、Covid-19と霜害で収穫量は50%落ちています。

肥料3倍高騰はお話しましたが、生産者たちが口々に話していたのは、レイバー(人件費)の高騰です。

この10年でピッカー(収穫労働者)よりも楽な仕事を選ぶ若者が増えてしまい、米国などの流入が進んでいます。

収穫時期にピッカーが集められず、100bagが無駄になってしまいました。それでも皆んな明るく健気です。

ドンアマド農園の標高は1,750m。皆さんご周知の通り、良いコーヒーチェリーはより高い標高で収穫できます。20人のピッカーが必要なトップ頂上に行ったピッカーはたった4人でした。

収穫したチェリーのバケツ🪣は15kg、急斜面を1日5回運びます。想像を超える重労働です。

そんな問題を解決する秘策があります。それはパイプラインを作ってチェリーを水で流すウォータースライダーです。これはかなりの労力とコスト削減になります。

今年の収穫でお金が入ってきたら叔父さんと作ると話してました。

「僕たちは変革する岐路に立っていると思う。このままでは、生産者たちは衰退してしまう」アンヘルはポツリと言いました。

これはホンジュラスだけの問題ではないと思いますが、これからの大きな課題だと感じました。

ホンジュラスの根幹を支えるのは、彼らのような小規模生産者達です。脈々と受け継がれてきたコーヒー栽培は、彼らにしかできません。

消費国では、コーヒーに携わる仕事に就きたい、起業したい若者がたくさんいます。華やかでスタイリッシュなところだけが注目されてしまうけど、それも地球の裏側でコーヒーを生業とする彼らのお陰である事を忘れてはいけないです。

3年振りに訪問して、私たちには何ができるかをあらためて考えたいです。

Keep on Hoduras 🇭🇳
Almost Honduras 🤝
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